突然ぐったりしたときは要注意!意外に多い子犬・子猫の低血糖について知っておこう

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さっきまで元気に走り回っていた子犬・子猫が急にぐったりしている・・・・・・しかも夜遅くで近隣に夜間対応の動物病院がない!パニックになってしまいそうな状況ですね。
原因はいろいろ考えられますが、そのひとつに低血糖があります。
これは発生頻度が比較的高く、その一方で応急処置で何とかなることも多いので、子犬・子猫を飼っている方はぜひ対処法を知っておいて欲しいと思います。

低血糖とは

血液中の糖(グルコース)が不足し、身体に栄養素を補給する機能が低下している状態を指します。体の小さい子犬・子猫は突然この状態に陥ることがあります。
ほんの数分目を離している間に突然ぐったりしていた、それでいて誤飲や怪我、食中毒、病気に心当たりがまったくない、というときは低血糖を疑ってみましょう。

主な症状

・ぐったりして反応が鈍くなる
・身体に力が入らなくなる(特に下半身)
・体温低下
・目がうつろになる
重症になると、
・けいれん
・失明
などを経て命に関わります。

主な原因

健康な子犬・子猫の血糖値が低下する原因は
・運動のし過ぎ、興奮
・体の冷え
・食事量不足
などが挙げられます。

応急処置の仕方

低血糖かもしれない!と思ったらまず以下の処置をしてみましょう。
●口を開けさせ、糖分を補給できるもの(ガムシロップ・砂糖水・蜂蜜など)を頬の内側・歯茎に塗る
※ガムシロップはカロリーオフのものはダメです。また甘いからといってチョコは絶対にあげてはいけません。そして焦って急にたくさん飲ませようとするのはやめましょう。少しずつ、大さじ一杯程度あげてみて様子をみます。
●身体を毛布などでくるみ、温める(急激に温めないように注意)
以上の処置をして様子をみましょう。もし低血糖だった場合、1~2時間程度で回復します。
これはあくまでも応急処置なので、回復後は動物病院に連れて行きましょう。

予防の仕方

子犬・子猫は体が小さく、また内臓の機能が未発達なため、成犬・成猫よりも低血糖に陥りやすいことを常に意識しておくことが大切です。
●いつでも十分に食事ができるよう、フードを切らさないように与える
授乳中の子犬・子猫は間隔をあけ過ぎないように注意しましょう。6時間以上間隔をあけると、空腹で容易に低血糖に陥ります。
●運動・興奮をさせすぎない
構いすぎに注意です。特に小さなお子さんのいる家庭は注意しましょう。
●冬場は暖房を切らない・外に連れ出さない
哺乳類は寒さにさらされると、体温を維持するために大量のエネルギーを消費します。体の小さな子犬・子猫にはこれが致命的なダメージになりかねません。常に暖かい場所を提供してあげましょう。

まとめ

子犬・子猫が突然低血糖に陥るのは決して珍しいことではありません。自分のペットにも、いつでも起こり得るということを意識しておきましょう。
また、少しでも低血糖が疑われる場合はためらわずにすぐに応急処置をおこなうことが大切です。仮に他の原因だったとしても、糖分を与える・身体を温めるというのは動物にとって害になることではありません。冷静な判断と対応を心がけましょう。
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