犬の一生のタイムテーブルを知ろう
犬は人間よりもずっと駆け足で人生(?)を送っています。子犬はあっという間に大きくなりますし、成犬は「最近歳をとってきたかな?」と思ったらどんどん老化していきます。
可愛いペットの日々の健康管理のために、彼らがどのようなペースで成長をし、生涯を送っていくのかを見ていきましょう。
犬の平均寿命
まず平均寿命を見てみましょう。「一般社団法人 ペットフード協会」の平成27年のデータです。
・2015年の犬の平均寿命は14.85歳、猫の平均寿命は15.75歳。
・2014年と比較すると、犬猫共に寿命は伸びている。
犬の寿命は人間の五分の一程度です。単純に考えると人間の五倍のスピードで歳をとっていくことになりますが、実際の計算はもう少し複雑です。生き物は常に一定のペースで成長しているわけではありませんからね。では実際にどのように換算するのか表を見てみましょう。
犬の年齢換算表
小型犬・中型犬 大型犬 猫 人間 1ヶ月 1ヶ月 1才 2ヶ月 2ヶ月 3才 3ヶ月 3ヶ月 5才 6ヶ月 6ヶ月 9才 1年 12才 9ヶ月 9ヶ月 13才 1年 1年 17才 2年 19才 1年半 1年半 20才 2年 2年 23才 3年 26才 3年 3年 28才 4年 4年 32才 4年 33才 5年 5年 36才 6年 5年 6年 40才 7年 7年 44才 8年 6年 8年 48才 9年 9年 52才 7年 54才 10年 10年 56才 11年 8年 11年 60才 12年 12年 64才 13年 9年 13年 68才 14年 14年 72才 15年 10年 15年 76才 16年 16年 80才 11年 81才 17年 17年 84才 12年 86才 18年 18年 88才 19年 13年 19年 92才 20年 20年 96才
この表をみると、生後1~2年で急激に成長することがわかりますね。
生後2年ほどで完全に大人になり、その後の成長のペースは一定になるわけですが、この大人になるまでの2年間はめまぐるしい変化を見せます。飼い主もその変化に柔軟に対応していく必要があります。人間の「乳児期」「幼児期」「小児期」「思春期」に当てはめて、そのあたりをもう少し詳しく見ていきましょう。
生後二年までのタイムテーブル(犬)
乳児期(誕生から50日目くらいまで)
●誕生
生まれた直後は手のひらに乗る大きさ。犬も猫も眼が開いていません。キューキュー鳴く・プルプル動く・母乳を飲む以外のことは出来ません。
●生後10日前後
眼が開き始めますが、開いた直後の眼は未発達であまり見えていないようです。
●生後20日~30日前後
成長の早い犬は生後20日ほどで歯が生え始めます。歯が揃ってくると、母犬が母乳を与えるのを嫌がるようになってきます。離乳食の用意をしましょう。またこのころからよちよち歩きを始めるので、足元に注意が必要です。
●生後40日~
一回目のワクチン接種。まだ母乳を欲しがりますが、離乳食を多く与えるようにします。人間で言うと「乳児」が「幼児」に移行しはじめる時期。活発に遊び始めます。
幼児期(生後50日くらいから3~4ヶ月くらいまで)
●生後50日~
母乳が必要なくなる時期です。子犬用のフードだけで十分。赤ちゃんらしさも薄れ、母犬や兄弟との関わりから社会性を学び始める時期です。トイレトレーニングも必要になってきます。
●生後3ヶ月~
二回目のワクチンを受けましょう。自治体への畜犬登録も必要です(生後90日以上の犬の登録は法律で定められた義務です。忘れずに)。人間で言えば小学校入学くらい。好奇心旺盛でいたずらを始める時期です。
小児期(生後5ヶ月から8ヶ月くらいまで)
●生後5ヶ月~
永久歯が生え始めます。床に乳歯が落ちていて驚かされる時期です(笑)
●生後6ヶ月~
体力もつき、いたずらが激しくなってきます。本格的なしつけを始めましょう。もし、避妊・去勢手術を行うならこの時期くらいからです。
思春期~青年期(生後8ヶ月以上)
●生後8ヶ月~1年
人間で言う思春期。小学校卒業くらいです。メスは発情を迎えます。一年経てばほぼ大人。落ち着きも出てきます。
●生後2年~
もう立派な成犬です。人間で言うと20代。以降は一年ごとに3~5歳のペースで年齢を重ねていきます。
まとめ
以上、ペットの年齢について、特に変化の激しい成長期にスポットをあててお送りしました。それぞれの時期にあった適切なお世話を心がけましょう!