フードローテーションという言葉をご存知ですか?

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ペット好きの方とお話をしていると「フードローテーション」についての話題が出てくることがあります。

フードローテーションとは

二種類以上のペットフードを用意し、一定の期間ごとに順番に与えていく給餌法です。
なぜそんな面倒なことを……と思われる方もいらっしゃるかもしれません。メリット・デメリットを見てみましょう。

メリット

●何種類かのフードに慣れさせておくことで、どれか一種類が入手困難になった場合にすぐ対応できる
たとえば輸入品のフードでは、円安の影響で急に価格が高騰する懸念があります。あるいは、あまりメジャーではない商品だと、近所のお店が取扱をやめてしまうといったことも考えられます。そんなときに他のフードに慣れさせておけば安心ですね。
●マンネリ化・栄養の偏りを防止することができる
一年365日同じフードを与え続けていると、ひょっとしたら犬や猫はそれにうんざりしてしまっているかもしれません。最近食欲がないな……というときに、フードを変えると急に食いつきが良くなる、というのはよくある事です。
また、常に同じフードを与えられるということは、生きるために必要な栄養素を一種類の食事のみから得るということになります。もちろん良いフードはそれを考慮したバランスで作られていますが、犬や猫にはそれぞれに個体差があり、生活様式も一様ではありません。外で飼っている大型犬と、室内の小型犬では必要な栄養も異なってくるでしょう。実は必要な栄養が足りていなかったり、不要なものが多すぎたりすることがあるかもしれません。フードローテーションをおこなうことで、よりバランスの良い食生活を送れるようになるかもしれません。

デメリット

●体調を崩した場合、原因の特定が難しくなることがある
ペットになんらかの体調不良が生じた場合、いつも同じフードを与えているのであれば「少なくとも食事が原因ではないな」という推測は可能です。また、フンや尿などの様子がいつもと違う、といった異状もすぐに発見しやすいです。フードローテーションをしているとそれが困難になります。
●アレルギー発症の危険性が高まる
フードの種類を増やすということは、それだけ身体に取り込む原材料の種類が増えるということでもあり、その中にアレルゲンが含まれる可能性も高まるということになります。
逆に、「ローテーションをすることでアレルギーを防止できる」という意見もありますが、これは何ともいえないところです。確かに「特定の物質が体内に蓄積し続けることでアレルギーを発症する」ということも有り得ますが、犬や猫に関しては科学的な実証がないようです。

結局ローテーションはした方がいいの?

上記のメリット・デメリットを考慮したうえでおこなうのであれば、意味があると思います。しかしバランスも危険性も考えずにただコロコロとフードを変えるのはいけません。人間の都合とペットの都合をしっかり考えた上で検討してみると良いでしょう。
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