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猫にマタタビ。その効果とは?
「猫にマタタビ」ということわざがあります。非常に好きなもののたとえです。
ペットショップでも嗜好品としてそのものがパックになっていたり、おもちゃやおやつに配合されたりして販売されています。
さて、実際に猫にマタタビを与えるとどのような効果があるのでしょうか?
マタタビとは
マタタビはマタタビ科マタタビ属、木本のつる性植物です。木本というのは「草ではなく木である」という意味です。日本各地の山野に自生しており、知っていると見つけるのはそう難しくない植物です。
マタタビの葉と花
By Qwert1234 at ja.wikipedia, CC BY-SA 3.0,https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=7074707
効果・効用
・植物全体に猫をメロメロにする成分が含まれている
・メロメロ成分は「マタタビラクトン」と「アクチニジン」
・人間にも薬効があるとされる
・果実に「マタタビミタマバエ」「マタタビアブラムシ」などが寄生すると虫こぶができて異常果となるが、これが人間用の生薬(木天寥)として利用される
・人間の場合、冷え性やリューマチなどに効果があるとされる
・ちなみに果実は熟すると甘みがあり生でも食べられるが、その甘さを台無しにする青臭さと辛味がありおいしくはない(筆者の実体験)
なんか人間にも薬効があるみたいですね。この薬効に注目し、北海道網走市では特産品としての商品開発を進めているようです。なんでも甘みの強い種を「フルーツマタタビ」として、お菓子に使っているとか。ちょっと気になりますね。
実際に与えるとこうなる
さて、説明ばっかりだとつまらないので、実際に猫に与えるとどうなるのか?を紹介する動画をご紹介しておきます。
YouTubeより転載:かつてないマタタビ酔いを見せる三毛猫 The highest cat ever ねこかます(nekokamasu)
効果絶大ですね。猫のストレス解消に良いようです。
効果のないマタタビがある?
一般に「マタタビ」と呼ばれる植物には「マタタビ」と「ミヤママタタビ」という二種の植物が含まれます。両種はよく似ており、区別されずに「マタタビ」として苗木が販売されていることがあります。
が!
両種の違いを調べていると「ミヤママタタビには猫類が反応する成分が含まれていない」という記述を見つけました。実験をして確かめた人もいるようです。
結論から言うと、はやりマタタビとミヤママタタビとは違う種類のようだ。二つに対する反応が明らかに違うのだ。
最初に、ミヤママタタビの葉の付いた枝を猫に与えてみた。すると、少しは臭いをかいだが、すぐに行ってしまった。何匹かの猫で試してみたが、ほとんど同じ反応だった。次に、同じ猫にマタタビの葉の付いた枝を与えてみた。今度は、すぐによく言われるような恍惚状態の反応があった。
ホームセンターなどで苗木を購入するときに注意が必要ですね……
ちなみに両種の判別方法ですが、
開花期に葉が白くなるのがマタタビ
By Qwert1234 at ja.wikipedia, CC BY-SA 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=7074945
ピンク色を帯びるのがミヤママタタビです。
By Qwert1234 – Qwert1234’s file, Public Domain, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=8541301
使いすぎに注意
効きやすいタイプの猫とそうでない猫がいますが、いずれの場合も使いすぎるとけいれんや呼吸困難の症状が出る場合があります。命に関わることもあるので、あくまでも嗜好品としてごく少量を短時間、たまに与えるとよいでしょう。
マタタビ効果のあるハーブもあるよ
キャットニップ(和名イヌハッカ)というシソ科のハーブは、猫に対しマタタビと同様の効果を示し、「西洋マタタビ」という別名で呼ばれることもあります。
ちょっとスパイシーな香りのするハーブで、肉料理の香り付けやハーブティーとして人間も利用できますよ。ホームセンターや園芸店で手に入ります。庭に植えておくと、近所の猫が集まってきて荒らされることがあるので注意しましょう(^^;)
ちなみに「キャットミント」という紛らわしい名前のハーブもありますが、これは猫には何の効果もありません。間違えないように気をつけましょう。
以上、猫にマタタビでした。